99%リモートワークでも仕事はきちんとまわる

2月の突然の安倍総理の休校宣言以来、99%リモートワークを続けています。私の仕事は、いわゆる法人営業で、複数の企業の窓口。担当する企業の要望に応じて、社内の専門職チームをリードする、アカウント営業です。

仕事柄、相手は、東京だけでなく、LA、Sydney、香港、上海などに散らばります。もともと、ZoomやBluejeansを使ってビデオ会議でプレゼンをし、ディスカションをしながら、プロジェクト進行をしてきたので、対顧客的には、変化はありません。どちらかというと、社内のチームとは今まで100%対面だったのが100%オンラインに移行した。

社内のチームと、100%オンラインに移行した当初は、心配する部分もかなりありました。時には言いづらい注文をつけなければいけない時もそれなりにあるし、実際、チームメンバー同士で感情的に対立になり、両方が私に電話してきて、一通り経緯を聞かなければいけなくなったりしました。それに、オーダーメイド製品を作っているので、顧客の要望がきちんと伝わらないと、例えば数日待ってアガリを見た時にやり直しになるような時間の無駄にもなるうる。その時、対面で感じる「空気」がオンラインだとやっぱり損なわれる。

でも、この数ヶ月やってみて思うのは、全然仕事は回るということ。もはや、毎日会社に行こうとは思いません。出社は、半々かそれ以下の割合でもいい。オンライン飲み会が意外に成立するように、仕事も成立します。個々人が責任感を持ってタスクをそれぞれ持ち帰り、次のミーティングまでにやるべきことをやって集まれば、なんの支障もありません。

ワーママの成功法則として、先輩ママに教わったことに、「職住学接近」があります。全てを30分以内におさめておく。そうすると、子供の病気で呼び出されても、引き継ぎやリスケの手配などをしても1時間後には子供の元に着ける、2:00から1時間で終わる保護者会があっても、中抜けでまた仕事に戻れる。私は今までそうして、時間のやりくりをしてきました。通勤30分は便利です。でも、リモートワークはもっと便利。企業が本気で女性を活用しようとするならば、基本リモートワークを認める、という雇用形態を推し進めるべきだと思います。

リモートワークに向き不向きな職種があるのはわかります。物理的に「そこ」に居ないとならない接客業や、多分にお世話になっているEコマースの発送業務などは、リモートワークにはしづらい。でも、世の中のホワイトカラーの仕事でリモートに移行できるものは本当にたくさんあるのではないでしょうか。

ママ友が、リモートワークだと上司の「サボっていないか」チェックや、根回し依頼が多くてストレスがたまると言っていました。リモートワークで根回し、は結構骨がおれると想像します。でもそれって、本当に必要な仕事なんでしょうか、と常々思ってきました。

日本企業の文化として、成果主義がもう少し浸透しないとリモートワークも浸透しないのでしょうね。個々人がタスクを背負い、その宿題に取り組んでからミーティングに持ってきてチームとして議論をし、ネクストステップと宿題に合意して、また分かれる。その習慣が根付いていないと、上記のような無駄なコミュニケーションに時間を割くことになる。

直接の部下と専門職のチームメートのマネジメントをしていると、誰がサボりぐせがあって、誰が頑張り屋で、などすぐにわかります。成果主義である限り、いつ仕事をしようと、短時間しか仕事をしていなかろうと、望まれる結果を出せば構いません。自由と責任が表裏一体、でも成果主義といってもそこまで殺伐としなくても、良好なチームワークを保ちながら一体感を持ってプロジェクト進行は可能です。

大人なんだから、個々人にもう少し裁量があげて、結果を重視する文化に、日本も早く変わっていかないかな、、、。緊急事態宣言が明けて、また元サヤになっているニュースを見るにつけ、そんなことを思います。そうしたら、労働生産性の数値も上がっていくんじゃないかしら。